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【TTSS】お題:電話 

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ジリジリと電話のベルが鳴った。
いつもと同じ音なのに、何故か切羽詰まっているように聞こえる。
そういう日の電話は大抵、そういう内容の電話だった。
「もしも…」
「椏夢くん?!ちょっとお願いがあるんだけど!」
椏夢の声を遮って、若い女の声が電話から鳴り響いた。
「晞沙さん…少し深呼吸しましょうか」
ゆっくりとした声で、椏夢はそう伝えた。

「また…ですか」
「またって言わないでよ…こっちだってワケ分かんなくて困ってるんだから」
「すみません」
コンクリートで固められた土間には所狭しと背の低い棚が並べられ、そこには沢山の駄菓子屋玩具が並べられている。
普段は子供たちで賑わうその空間に、今は年若い少女と青年だけが並んでいた。
少女の方は困ったような焦ったような、慌てたような顔。
青年の方は困ったような、笑っているような顔。
その様子がどうしても少女は気に入らなかったらしい。けれどそれもいつもの事なのだった。
伍柳椏夢。この駄菓子屋の店主である彼は、いつだってその表情を崩す事がない。
「渓汰君、今日はどの辺りで?」
「用水路の所…落ちてなければいいんだけど…」
泣きそうな声でそう伝える少女、晞沙は、学校帰りだったのか制服を着たまま、鞄も持ったままである。
二人の話題に上がる名前、渓汰とは、晞沙の弟だった。
所謂霊感体質というものを持つこの少年は、他の人には見えない姿を見掛けては、よくふらふらとどこかへ行ってしまうのだった。
連れ攫われている訳ではない事が救いではあるが、それがいつもそうとは限らない。
「用水路…。あの人の所かな」
椏夢は目を閉じて少し考えると、そう呟いた。
晞沙が椏夢を頼ってくるのにも理由がある。彼もまた、渓汰と同じく霊の姿を見る事ができるのだ。
「悪い人じゃないよ。ただ大分長いから、そろそろ行った方がいいかなって思ってた所だったんだ」
晞沙には、二人の見える世界が分からなかった。
「今から、来てくれる?」
「そうですね。お客さんも来てないし、大丈夫かな」
念の為に、と、店の周りの道路も確認し、駄菓子屋はいつもより少し早い時間に閉店した。


+++++



15分。
中途半端にも程があるね!!延長しても良かったけど多分書き続けたら1時間コースなのでぶった切る。
気持ち続いてたら明日続き書こう。
お題何にしようって思ってたら丁度電話が鳴ったから今日のお題は電話だった。冒頭にしか出てきてねぇ…

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